1. 厚底で膝を壊して気づいた「本来の足」の大切さ
思いつきで厚底シューズに手を出した結果、まさかの10ヶ月間の歩行困難…。
そんな僕が、再び「ベアフット」という選択肢に戻ってきたお話です。
2. 厚底シューズに心惹かれた「あの日」
2023年5月、日本に一時帰国したタイミングで、「たまには格好いい靴を履いてみようかな」と思い、HOKAの厚底シューズを購入しました。
それまで僕はずっと薄底派で、正直、厚底にはやや否定的でした。
でもHOKAのクールなライフスタイル系デザインに惹かれたのと、当時ベアフットは少し下火になっていて、逆に厚底がマジョリティーを得ている現状に「これだけ支持されているなら何か理由があるのかもしれない」と感じたのです。
そしてその勢いのまま、10年以上ぶりにトレイルランニングも再開。気分はすっかり上がっていました。
3. 2週間後、突然「膝が曲がらない」
最初の数日は絶好調。トレイルも楽しく走れました。
「厚底、意外と悪くないじゃん」なんて思っていたのも束の間、約2週間後に膝に違和感が出始めました。
「ストレッチしなかったからだろう」と軽く考えていたら、翌日から本当に歩けないほどの痛みが。
それでも仕事はあるので、足を引きずりながらクリニックなどこなしていました。
この状態がなんと10ヶ月も続きました。
トレイルでは足裏への衝撃は軽減される一方で、膝や股関節まわりの筋肉、靱帯に大きな負担がかかっていたのだろうと、今では推測しています。
4. MRIの結果は「変形性膝関節症」
さすがにこれはおかしいと思い、MRI検査を受けたところ「変形性膝関節症」と診断されました。
医師からは「手術をしないと完全回復は難しい」と告げられました。
あんなに軽い気持ちで履いた厚底シューズで、ここまで悪化するとは想像もしていませんでした。当然シューズだけの問題ではなく選手時代酷使してきた膝の消耗が一番の理由に上がります。
5. 湯治とセルフケアで兆しが見えた
10ヶ月後の3月、トーナメントのオフィシャルホテルに宿泊した際、偶然にも隣に健康ランドがありました。
そこに毎日通って温泉に浸かり、湯治を続けながら、ストレッチや軽いセルフケアを実施していきました。
特に、ジャグジーやジェットバス、電気風呂などを使って、意図的にハムストリングス周辺を温めたり刺激したりしたことで、「あれ?少し良くなってるかも?」という感覚が芽生え、そこから少しずつ回復の兆しが見えてきたのです。
今でも多少の痛みは残っていますが、テニスもピックルボールも問題なくプレーできる程度まで回復しました。
6. 筋力よりも「柔軟性」を優先するように
これまでは「筋量や筋力が大事」と思っていました。
でも、今回の経験でそれが変わりました。
今は、まず柔軟性や体の連動性を大切にしています。特にテニスプレーヤーにありがちなO脚も少しずつ改善したいと思い、毎日の体の使い方に気をつけるようになりました。
7. 10年ぶりに頭をよぎった「ベアフット」
そんな中、ふと頭に浮かんだのが「ベアフット」。
人間本来の足の使い方を取り戻すためには、これが一番だと思いました。
思い返せば、昔はLUNAサンダルで20kmランをしていた僕です。
HOKAでちょっとカッコつけてしまったことを、今では少しだけ後悔しています。
8. 今回選んだのは「VIVOBAREFOOT」
久々にベアフットシューズを検索してみたところ、Vibramはバンコクの靴箱の奥にしまってあるかも…。
せっかくなので、今回は違うブランド「VIVOBAREFOOT」に挑戦してみました。
▶︎ VIVOBAREFOOTをチェックする(Amazonリンク)
https://amzn.to/4kwVyFW
さらにまもなくドイツにも渡航予定なので、靴の本場でもう一足探してみようと思っています。
9. まとめ|怪我から学んだ「足本来の使い方」
- クールな厚底シューズで気分が上がったが、膝を壊して大後悔
- 湯治とセルフケアで10ヶ月ぶりに兆しが見えた
- 筋力よりも柔軟性を重視
- ベアフット=自然な身体への再接続
格好良さではなく、「自分の身体と丁寧に向き合うこと」がいかに大切かを改めて実感しました。
これからも、無理せず自然体で、ベアフットライフを楽しんでいきたいと思います。