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「バランスを崩すテニス」を考える 相手の嫌がるショットを打つセオリー

今回はDOLI・DOLIについて書いた内容です。

DOLI・DOLIとは

数ある戦術の中のひとつのことを指していて、ダウンザラインのボールをダウンザラインへ打つ。頭文字だけとってそのようなネーミングとなりました。

一見ちょっとドリカム?みたいなクスッとしたネーミングですが、そのシチュエーションで「そこDOLI・DOLI!」と瞬時に伝えられるようにしています。コーチングだけではなく自らもキーワードとして頭にパッとでてくるようなれば、もうDOLI・DOLIマスターの1人です。ジュニア選手も嬉しそうに覚えて使ってくれます。

一見普通であるダウンザラインのボールをダウンザラインに打つこと

皆さんは試合の時、通常のセオリー通りにプレーすることことが多いですよね。多分そうでないとコンスタントに勝つことはできないと思うのですが、その分、対戦相手もそのセオリーを知っていてお互い熟知した動きとなります。

お互いリズムを取りながら自然と体が動く、また予測範囲内でお互いそういうプレーをしていると思います。

簡単な例でいうとアプローチ打ったらボレー、バックサイドで打ったらスペースをカバー(戻る動作)大から小まで色々なセオリーがありますが、このDOLI・DOLIは予測通りの動きをしている前提でその中で、セオリーに反する動きをさせることがDOLI・DOLIのねらいです。

通常相手がダウンザラインを打ったらすぐにセンターに戻りますよね。それは確率としてクロスのカウターを警戒するからです。そのすぐ戻らなければという思考と動作の逆手を取ります。そうダウンザラインです。「あれいつもはカウンターを打ってくるのに?」と体が勝手に反応してしまっているので、なんだか心地悪さを感じさせることができます。

下記にはこのDOLI・DOLIをやられたらどんな嫌な気分になるかという皆さんの実体験と照らしあわせたもの3つあげてみました。どれか当てはまるのがありましたら対戦相手に意識的にDOLI・DOLIを打たれています。

あなたは気づかないところでどのDOLI・DOLIにやられているかチェック!

なぜ?こうバランスを崩されてしまうのだろうか?

なぜか足が滑ったり転んでしまう時とか体が反応できないなどそのような経験はありませんか?それは意識的にバランスを崩されてしまっています。というのも自分の予測している重心の反対に打たれているため重心が邪魔してバランスを崩してしまうのです。

なぜ?オフェンスからディフェンスにされてしまうのか?

これもDOLI・DOLIの力を最大限発揮されている場面です。オーストラリアのパースではじめて観た14歳のヒュイットがまさにこのプレーをしてたのがとても印象が強いです。

対戦相手は毎回攻めているのにいつのまにか形成が逆転されてるんですよね。それはここ一発のカウンターを狙いに行くとかではなく、要所要所に相手の逆をついて相手が体制を崩して一気に攻撃に転じられてしまうのです。そのひとつDOLI・DOLIでした。

なぜ?スペースはカバーできているのに責められてしまうんだろうか?

これもDOLI・DOLIをされるとそのような攻められ方をしてしまいます。何故ガラ空きのスペースに打たれて決められるのではなく自分の近くを通って狭いスペースに打たれたボールに対して反応ができないこんな状況もありませんか?意識的にそのようにバランスをくずされて動けない状態にされてるのです。

DOLI・DOLI打つ方からすると反対にスペースの方を打ってしまうと、相手の体がスピードに乗ってスペースの方向に向かうのでカウンターを取られる可能性が高いこともわかってるんですよね。なのであえてスペースに打たずに重心と反対の方を打つ方が効果があるのです。

最後に

もし上記に当てはまるものがありましたら意識的に打たれているもの。それが理解できた今対戦相手にやり返すことができますね。

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