プレーキャンセル力とは
どの分野のスポーツにおいても試合では自分の予測するプレー(通常のプレー)だけではなく、予測外のプレーをする必要にせまられます。その予測外に対して何もリアクションせずにプレーをそのまま貫き通すことはミスの確率もあげてしまいます。
プレーキャンセルとはその状況に応じた一番最適なプレーを瞬時に判断し対応することです。やろうと思っていたことを状況が変わったのですぐさま他の方法で対応できるようにします。
反応だけではなくラケットワークやボールの強弱も最適なものを選ぶことができます。よってミスの確率を減らすことができます。
最後の最後まで状況に応じた対処をするために対戦相手はそれに対しての対応をしなければならない。よって判断ミスやアンフォースドエラーを誘うことができます。リスクを最大限に抑えて攻撃の機会も増やすことができます。
セオリーとまでは言わなくても勝手な自動化にならないようにする
ある程度、決めていた打つ場所やショットに対して当然と対戦相手も対応してきます。その相手の反応、返球に対していくつかのオプションを準備しておき、瞬時に判断し選択することです。
セオリーとまではいわないにせよ、互いの身体が勝手に反応してしまう一連の動作は心地よく打て、変化のないクロスの打ち合いや単調な乱打など、永遠とラリーが続いてしまいます。そのようなマンネリ化したプレーにならないようにします。
まずは自分のセオリーが確立されているからできること
いろいろな選択の幅を広げていくためには自分自身の基準となるセオリーを確立しておくことです。コアのものがあるからこそ、それらに付随して選択肢の幅を広げることができるようになります。
逆にやりすぎてミスしないようにする
プレーの選択肢の幅は勿論あった方がいいのですが、確立されたセオリーがきまっていないと、全てが中途半端でなってしまます。ただ焦ってその場をしのぐだけになり、ミスにつながるので気を付けましょう。
セオリーに反したことも必要
もちろん基準としてセオリーは持っておかないといけないのですが、そのセオリーに反したこともできるようにしておきます。よってそれは自然とできた、ではなく自らの意思で選択をすることが大切です。
例に上げると
ダウンザラインに来たらクロスに打つやカウンターショットは必ずクロスコートに打つ
だけではなく相手の重心をみてダウンザラインに打つ
短い浅いショットが来たら前に出ないといけない
だけではなく一度スライスで返球しポジションを確保するのに下がる
相手がネットに出てきたら強いパッシングショットを打たないといけない
だけではなくディンクショットを打たせよう
など自然と身体が反応してしまう事を抑制すること。その状況に応じた判断もできるようにしないといけません。
プレーキャンセル力を身に付けることによって得られるもの
自分のその日のコンディションや対戦相手の特性などで変えることができます。できるだけの順応力を高く保つことができます。
サーフェスによっても変えられる
レッドクレー、サプリーム、スローハード、オムニコートそれぞれのサーフェスにあったものを選択することができます。速いコートでは攻撃の起点を早めたり、遅いコートではスライスで一球多く返すなどそのサーフェスにあった判断をすることができます・
臨機応変にプレーすることができる。
対戦相手のだしてきたカードに対して対処することができ、また自分が出したカードに対しての相手の予測外の対応に対してもある程度予測しなが反応できるようになります。
いわゆるキャンセル力を身につけるとプレーに余裕が出てくる
自分自身の得意のセオリーを中心に戦術を考えながら、それにまつわる複数の選択肢を準備しておくことができる。
無駄なミスを減らすことができる
イレギラーに対しても強打してミスしたり、焦って打ってしまったりすることなどなくなり、やらないことも決めているのでミスを減らすことができます。
最後に
プレーキャンセル力を身に付けることによって広い視野の集中力を身に付けることができます。対戦相手からしても確実にやりづらい対戦相手リストの上位に入ることでしょう。