試合になると固くなる、試合になると練習でしてきた事を発揮できない。そんな声をよく耳にします。
一般プレーヤーを対象に考えるとここでは練習量は省きまます。そこそこの練習量でもどのようにして緊張した場面で力を発揮するかです。
いずれにして今からお伝えするのは例え練習量をこなしたとしても意識が足りないと試合では発揮できません。
試合の為の練習をする
当然のことを言っていますが練習でできて試合でできない方はこれが全くできていません。どのような事かというと緊張しないために練習をするのではなく、緊張したときに何を選択するかという練習をするようにします。
シチュエーションを想定した練習をより多く取り組み、なぜそのようになるのか試合の時の心理状況を理解してから取り組むことです。
状況設定の例としてあげると
自分のサービスゲーム、回り込みのフォアハンド・ダウンザライン
a) 4–1 40–15
b) 4–5 30–40
同じ回り込みフォアハンドでも打つ時の心理状況は全く変わってきます。
a) 4–1 40–15 は少しリスキーなプレーをしても何も怖さを感じず打てるでしょう。邪念も入らずのびのびプレーができると思うので、その為入る確率も高いと思います。
どんなスイングでもある程度コートの中に収まる心理状況でもあります。(しかしトッププレーヤーほど無駄な事はしません。)
多分練習ではこの心理状況でしか取り組むことができていないのではないでしょうか?
b) 4–5 30–40ではどうでしょう。セットポイント、もしくはブレークポイントでも身体が硬くなることでしょう。
エラーをしたらそこでサービスブレイクされたりセットを奪われてしまう状況です。固くなって当然な自分をまずは認識すること。
通常のスイングではアウトしてしまう可能性が”とても”高いので、選択することはしません。なぜならば、ふかす可能性が”とても”高いからです。
やること、やらないことを決める
大事なポイント、緊張するポイントで正しい選択をできるようにあらかじめ練習の時から決めておきます。
まずb) 4–5 30–40の状況で相手がセンターにいる場合スペースも狭いので回り込みダウンザラインをそう簡単に打つ事を選択しないようにします。
練習ではこの緊張した心理状況をイメージしながら意識的にウィンドミル(縦のスイング)で打つ事を選択できるようにしておきます。
”身体が堅くならないようにする”だけではなく、自分が堅くなった心理状況の時に何を行うかをあらかじめ決めておくのと認識しておくことです。
またあらかじめ決めておいた安心感からそこまで堅くならない可能性も広がります。