フレンチオープン2024を観ていて意図的なグリップチェンジの必要性を感じました。
判断からのグリップチェンジが非常に重要な理由についてお伝えします。
1. コートサーフェスに適応するため
レッドクレーというサーフェスはボールのバウンドが高く、スピードも遅くなるため、他のサーフェスとは異なるプレースタイルが求められます。
その分考える時間(無意識、創造性を必要とする時間)を有効的に使う選手が生まれます。
2. 多様なショットの必要性
クレーコートでは、ラリーが長くなる傾向があり、そのため、さまざまなショット(トップスピン、スライス、ドロップショットなど)を駆使する必要があります。
各ショットには適したグリップがあり、瞬時にグリップを変えることで、相手を翻弄し、有利な展開に持ち込むことができます。
戦術的にも瞬時に変えることが求められるために、練習の中で意図的な状況を作りテクニカル的な練習も必要です。
3. ボールのコントロール
グリップチェンジは、ボールのスピンやスピードを調整するためにも重要です。例えば、トップスピンをかけるためにはウエスタングリップ、スライスショットにはコンチネンタルグリップが適しています。状況に応じてグリップを変えることで、相手のリズムを崩しやすくなります。
グリップを変える事に慣れる事が自然とレッドクレーでは身につきます。
4. ポジショニングと対応力
クレーコートでは、ボールが遅くなるため、選手はしっかりとポジショニングを取る時間があります。その際、適切なグリップチェンジを行うことで、次のショットに素早く対応できる準備が整います。
これにより、守備から攻撃、攻撃から守備というトランジション(切り替え)もスムーズに行えます。
5. 最後に
これらの理由から、判断からのグリップチェンジはレッドクレーにおいて非常に重要です。試合中に常に最適なグリップを選ぶことで、より効果的なプレーが可能になります。
そしてレッドクレーの環境の少ない我々はこれらを幼少から培って来ている選手と戦わなければなりません。
その為には意図的なグリップチェンジを練習の中で取り入れ色々な状況に対応できるようにしておくことがとても重要です。