テクニックだけにとらわれず、各状況を設定し戦術練習などの反復練習を行います。
兵棋演習からのインスパイヤ
このシチュエーション練習の重要性を知ったのは以前に坂の上の雲で読んだときです。その内容の中に「兵棋演習」というものが書かれていました。
兵棋演習とは作戦、行動を再現して行う軍事研究です。
明治維新の時にアメリカ海軍がボードゲームのようなものを使用し2個以上の対抗勢力による作戦を研究するために、地形や敵情についての定量的なデータを踏まえながら確率を活用しつつ状況を再現する。
大人達が真剣に駒を動かし取り組んでいた内容が書かれていました。
それだけ各状況における反復練習の重要性を再確認できました。それもそのはずアメフトやバスケ、サッカーなど団体スポーツでは似たようなことを既に行っています。
テニスもオフェンス、ディフェンス、ニュートラルの状況がある
試合中どのような人でも緊張はするのものですが、その極度の緊張によりせっかくの資質を発揮できなくなってしいます。極度の緊張を心地良い緊張にするためには客観的に自分を見れるようにリハーサルすることです。
ポジショニングを把握し、各状況で必要なスイング、球種、弾道、フットワークや又、判断する練習も含めてシミュレーションする事によってほどよい緊張感で試合に挑むことが出来ます。
まさに試合を想定して行う
試合で起こり得る状況を把握しまずは言語化することです。そしてその言語化をどのようにしてプログラムに落とし込んでいくかが重要です。
練習の取り組み方も緊張しないように練習を積み重ねていくのではなく、緊張した時にどのようなプレーをするか決めておき、その状況で正しく選択する事をできるようにしておきます。
団体スポーツで言うならばセットプレー
当然と他競技では行っているシチュエーション練習ですが、テニスではどちらかというと技術の方に偏りがちです。フォアを強く打つ、スライスをうつ、サーブ練習、よくてアプローチの練習など。
それだけにとどまらずに、フォアハンド逆クロス打ったあとの次の手に対しての準備や、スライスを使っての展開、ディフェンスなのか、それとも攻撃の起点を作るのかでスライスの使い方が変わり、気持ちの持ち方まで変わってきます。
そのように心の準備や予測など全てを含めて取り組むのがシチュエーション練習です。
最後に
特にテニスはどちらかというと感覚的な部分を優先してしまいがちなので、同じ状況は二度と起こらないなどと言いながらあまり型にはめられる事を好まれません。
そうではなくまず色々な型を習得し、そこからバリエーションが生まれ、そしてその状況になったら瞬時に最適な対応を選択できるようにしていきます。