2回に分けてお伝えしてきた走る重いボールの打ち方についてですが今回は少しテクニカル的な要素を含めてお伝えしていきたいと思います。
グリップにまつわること
ゴルフに比べてテニスはそこまでグリップの持ち方について厳しく言われることはありません。
ですがグリップを変えられることには、選手、また一般アマチュアの方もとても抵抗があるように感じます。もし抵抗を感じるならば初期の段階で、正しいグリップで握ることをお勧めします。
また汗を頻繁にかく方はでグリップテープの交換やリストバンドを着けてグリップに汗がつかないようにするなどの工夫が必要です。
グリップの持つ長さ
ボールを走らせるという意味ではこのグリップを持つ長さというのはとても影響します。長く持てばボールは走りスピードも出やすくなります。ラケットヘッドが落ちトップスピンがかかりやすくもなります。
デメリットとして逆にいきすぎてしまうことです。ラケットが暴れてしまいコントロールが難しくなります。
ボールの弾きが良すぎてしまい逆にスピードがですぎてしまいトップスピンがかかる前にボールがかっ飛んでしまいます。
短く持つとラケットヘッドが落ちづらくトップスピンがかかりづらくなってしまいます。いわゆるラケットヘッドが走らなくなってしまいます。
この現象は気がつかずにどんどんと持つ位置が短くなってしまいます。そうならない為には定期的な確認は必要です。
ただし短く持つのはボールを走らせるのとトレードオフで、コントロールの精度は上がります。パワーの必要ないスライスやボレーなどピンポイントでコントロールしたい場合などあえて短くもつ事をします。
手の平と指圧
傾向として多いのが手の平で丸々握ってしまう事です。このようにして握ってしまうとラケットとリストの角度がつきすぎてしまいラケットヘッドを落とす事が困難です。
よほど握力が強くなければむずかいい打ち方になってしまうのでアングロサクソン系でない我々の平均グリップの強さではあえてやるメリットはありません。
**小指の付け根1cm**下から**人差し指付け根上1cm**上に向かって斜めにグリップを握るとラケットヘッドから肘まで一本の棒のようにまっすぐ持てるのでリストの柔らかさとコントロースできるしっかりとしたグリップを保てます。
これではないといけないというグリップを決めない
僕も選手時代はサーフェスによって変えていました。速いコートは意図的にサイドスピンの低いボールを打つために少し薄めのグリップで。
アンツーカーなど遅いコートではポジションも位置的に下げよりラケットを振りたいので少し厚めに握っていました。
ここで大切なのはグリップだけではなくそこから繋がるラケットフェイスがどのような方向に向いているかを意識することです。