試合の勝敗についてですができるならば勝ち続けられるようにしたいですよね。勿論テニスは引き分けがあるわけではなく必ず勝敗がわかれます。毎回勝つことは難しいですが確率的に勝ち数を上げたいもの。
そのなかどれだけ取りこぼしなく勝ち続けられるかという事をテーマにいくつかに分けて取り上げていきたいと思います。
エースを狙う練習だけしてても勝ち続けることはできない。
なぜウィナーを狙うだけでは勝ち続けられないのか?それはアンフォースドエラーがついてくるからです。勿論練習を積み重ねある一定の基準まではミスはしない事でしょう。
ただしそこには色々な感情が入ってきます。リードしている時ばかりではありません。拮抗している時、劣勢の時、本当に欲しいポイントの時、色々なシチュエーションが当然とあります。
毎回同じようになんて打てない
1-1 40-15とファイナルセット4−5 30−40の回り込みフォアハンドの重みは違います。一緒の打ち方、気持ちで打てるでしょうか。打てません。プロ選手でもミスします。
その確率をどう減らすか?エースを狙うだけではなくミスしない事を優先し、選択しなければなりません。
この言葉はとても難しいです。入れるだけで良いのか?そうではありません。どれだけ状況に応じて自分のギリギリの部分を出せていけるか。
ミスしたくないからといってアプローチを見逃していいわけではありません。的確な判断を行い選択のミスをしないようにします。
正しい選択、間違った選択この違いを理解する
正しい選択を行いそれでエラーをしてしまうようならばまだそのレベルであるということです。正しい選択をしてミスしているわけですからそのスキルを上げていくしかありません。
これを攻めていたとしても、通常ならばアプローチにもっていくセオリーですが、たまたま相手の、弾むボールがサービスライン近辺ではなく中途半端に深かった。
これを強引にもっていくのか一度プレーキャンセルするのか。ここではキャンセルしてアプローチに持っていけずともプレースメントでもう一回態勢を崩せるショットを最低限選択するマネジメントです。
その選択はトッププレーヤーでもミスをする。だから選択しない
これをいつもセオリーでアプローチに持っていっているからと力ずくで打つ選択はどんなに練習をしたとしても緊迫したシチュエーションでコート内にボールを収めることは難しいでしょう。強引にネットをとってもパッシングの餌食になってしまいます。
常にテンションを保つようにする
試合中負けている時はどうにかして引き戻したいです。どう考えてもこのままテンションが下がってしまったら敗戦に向かってしまいます。
これは優勢の時にも当てはまります。特に勝っている時に余計な事をやってしまいがちです。やらないサービスボレーや、打ってはいけないランニングショットでエースを狙うなどいきなししつこさが失われてしまいます。
そして追いつかれてしまい、元に戻そうとも戻せなくなる。これもよくある試合の負けパターンです
ギアはあげなくて良い
一見特別な状況になったときに「ギアを上げる」という響きはタイガーチャージのように一気に突き進む感を感じて頼もしいです。
しかし実際にはどんな状況でも一喜一憂せず、優勢でも劣勢でもどのような状況でも平静を保ち続けることが大切です。
上記挙げたようにテンションを上げすぎてしまい、いらないことをしてすぐに追いつかれる場面などよくあります。優勢の時は上げたい気持ちをどのようにして抑えるかがポイントです。
劣勢の時はどうにかして気持ちが落ちないようにしなければいけません。どちらの場面でも一定のテンションで戦い続けていくことによって対戦相手のテンションが下がり続けてポイントを奪ったりこちらは何もせずともアンフォースドエラーをしたりとチャンスが訪れます。
平静を保っているからギアが上がっているように見えるだけ
Simon Halep選手と対戦した奈良くるみ選手のコーチである原田コーチが対戦時に感じた事を話してくれました。
互いに拮抗したゲームであり、奈良選手がブレークポイントを奪われる、両者とても重要なポイントであった時のこと。
Halepどんな事を仕掛けてくるのか。どんな攻め方でギアを上げてくるのかと構えていたところまったくテンションを変えずに同じテンションで無理をせずそして奈良選手にどのようにして考えさせるかというポイントであったとのこと。
両者重要なポイントは分かっているので緊張しないはずがありません。それらを理解した上でプレーをさせること。こう書いてしまうと精神的に少しディフェンシブに感じるかと思いますがそうではありません。
チャンスボールを見逃さない
チャンスボールがきたら逃さず、すかさず前に入ること。強気で攻めることとは無理して攻めることではありません。的確に状況を判断して正しい選択を瞬時にすることです。
あまりに守りに入りすぎて攻めれるボールを攻めなければ次のレベルに行くことはできません。短いボールが来たらすかさず攻めれるようにします。
また判断してからの「よーいドンッ」で動いては動きの限界がすぐにきてしまうので予めの予測が必要です。その為には色々な状況を予め把握しておき予測をできるようにしておくことが大切です。
チャンスは待つのではなく作るモノ
チャンスボールが来たら攻めるだけは回数的に少ないでしょう。どのようにしたらチャンスボールにつなげるのか「攻撃の起点」を作るようにしましょう。
相手にミスをさせること
そして攻撃だけでポイントを連取することも難しいです。その中には相手にミスをさせそして自分がミスせず相手にミスをさせこの3つのバランスが良いほどポイントをつり続けることができます。
ミスをさせる練習もしよう
その為にはチャンスボールを決める練習だけでは足りません。ミスをさせる練習も取り入れます。
・ラットショットプレースメントで相手のバックに打ち続けたり
・対戦相手のバックの高い位置に狙ったり
その中短いボールを瞬時に判断し攻め続けることも相手にプレッシャーを与えて攻める前にミスしてくれたりもします。
迷わないためにやることを決めておく
自分のセオリー、勝ちパターンを決めておきましょう。それまでは我慢をすることも勝ち続ける秘訣です。自分の勝ちパターンセオリー内にきたら瞬時に見逃さずに攻撃に転じるようにしてください。
決断疲れを避けるようにする
エネルギーの消耗というのは体力の消耗だけではありませんし、疲労からくる集中力低下や思考も決断を何度も繰り返すことによって疲弊します。判断が鈍ってしまいしてはいけない決断をしてポイントを失ってしまうことに繋がります。
ミスをしない絶対的なポジションを持っておく
大事なポイント、緊張した場面では強気にいきすぎないようにしましょう。何よりも絶対的にミスしないポジションや、ショット、戦術を含めて決めておくことです。
大事なポイントではサイドを狙いすぎない、少しトップスピン量を多くする、バックの高いところに打つなどあらかじめ決めておくことです。
最後に
どのようにして正しい判断をおこない、状況にあったオフェンス、それだけではなくディフェンス、ポイントを落とさないことを優先したり、ニュートラル、どのようにして攻撃の起点を作って行くことができるか?
試合に勝ち続けるためには、テクニック、フィジカル、メンタル沢山の要素が必要ですね。それらを積み重ねていくことによって勝つ回数が増えていき、勝ち続けることができます。