誰もがしてしまう振り遅れのミス。ミスの原因、根源と言ってもいいぐらいミスする理由の中での上位に入ると言っていいでしょう。
この振り遅れですが、その日の調子や自分の感覚、練習不足だけで片付けられてしまうケースがとても多いです。
どういうことかというとその状況でそのボールをフルスイングしても、それはトッププレーヤーでさえミスすると言うことです。その為にトッププレーヤーはそのシチュエーションではフルスイングしないのです。
相手のボール、自分のポジション、状況なども含めて間違った選択やスイングをしたらトッププレーヤーでも振り遅れてしまうこと。その為トッププレーヤーはそのような選択をしません。
トッププレーヤーでさえ振り遅れる可能性の高い困難な状況でまだスキルが足りていないアマチュアの皆さんがそのようなスイングをしたら当然と振り遅れます。
振り遅れについてなぜ振り遅れるのか?そもそもそれは振り遅れなのか?
振り遅れはスキルや認識不足だけではないこと。準備の段階で振り遅れる可能性があること、その他付随することをお伝えしていければと思います。
なぜ振り遅れてしまうのか?
相手のボールが速かったから、タイミングが合わなかったからなどの理由が挙げられるかとおもいますが果たしてその状況にあったスイングを的確に選択できているのでしょうか?
相手の体重の乗ったボールをポジション変えずに微調整もせずに打ってしまってはないでしょうか?相手の刺さってくる深いボールに対して気にせずステップインを装って身体が突っ込んでいないでしょうか?
振り遅れてしまうという殆どのアマチュアの選手はその状況でやってはいけない選択をしてしまっています。
もう少しだけ慎重に、もう少しだけ相手のボールを観て、もう少しだけ球種の変化を感じたらこの振り遅れせずにすんだことでしょう。
振り遅れるリスクを減らす
相手が自信満々に打って来た鋭く刺さってくるボールに対してステップインしてトップスピンで打ち返さないといけないルールはありません。
相手の堅牢なクロスにトップスピンで付き合う必要もありません。あの素晴らしいバックハンドの持ち主であるアンディ・マレーも錦織線では無理してバックハンドクロスで対抗しません。
スライスでしのいでもいいですしペースを変えてもいいはずです。振り遅れる可能性があるならば違うオプションを選ぶこともミスをしない選択をすることの一つです。
リリースが遅い
振り遅れてしまうからといって自分の中ではかなりテイクバックを速くしているかたもおられます。正しいことをしているのになぜ振り遅れるのか?
それはリリースのタイミングが遅いからになります。リリースというのはテイクバックからフォロースルーの間のこと。後ろに引いて前に振るスタートするタイミングです。
この理由で振り遅れをする方は結構多く、例え通常ラリーなどで上手くタイミングをとれているという方でもイレギラーの時や、自分が思う以上の刺さるボール来た時など振り遅れてしまったりします。
これが通常ラリーでもリリースが遅いので、どうしても観た感じ急いでセカセカ振ってる感が抜けません。勿論それでも打てる方もおられますが急いで構えて急いで振ってしまうとラケットも安定せずにミート率が下がる可能性があります。
今までリリースを自分サイドでバウンドしたときにスタートしてたのをネット超えた時点でスタートするなど感覚のアジャストメントをする以外直す方法はありません。
最初はかなりぎこちなさを感じてしまいますがすぐに慣れるので試してみてください。
振り遅れるインパクトであること
インパクトでは僕はラケットのトップに当てることを推奨しています。トップで当てることによってトップスピンがかかりやすくボールの外側を捉えやすいからです。
例えイレギュラーでインパクトが近くなったとしてもまだセンターで打つことによってスピードは上がってしまいますが、コントロールは保たれます。
これらを理解して最初からインパクト時にボトムに当たってしまう。これでコントロールが不能になってしまいます。
今回お伝えしたい部分ですがこの振り遅れのインパクトは大体がボトムに当たってしまっています。違う視点で考えるとテイクバック時に背屈してそのままインパクトに入ってしまうとどこから入りやすくなるでしょうか。
ボトムからです。ということは振り遅れてしまう事が根源ではなくボトムに当ててしまっている結果振り遅れてしまった状態になってしまっているのです。
ということはどのようにして常にトップで当てられるようにするのかテイクバック、リリース、インパクト、そしてフォロースルーを考える事によってこの振り遅れを抑えることができるのです。
最後に
未知の中でのミスや対応不足などが原因に挙げられます。その為には色々と経験しその中でどうやったら最善の方法を選んでいくかがとても重要になります。
スキルだけではなくその状況に対しての最善策を選ぶことが振り遅れを抑えることができるのです。その中、難しいボールに対してもミスをしなくなったりエースを決められるようになるように練習を積むようにしてください。
まずは状況判断で無理なら攻めない振りすぎない。いけるは判断をしたならばちゃんと振り抜くことです。