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後編・まとめ有】バックの高いところになぜ狙わない?なぜ「To The Backhand」をフューチャーするのか?

http://kanekohideki.com/tennis/tennis-skill-improvement/to-the-backhand-9

僕がなぜTo The Backhandをフューチャーするようになったのか?

前回のエントリーの続きになるのだが戦術的になぜこれほどTo The Backhandを用いるかというとそこには理由があります。

バックの高いところになぜ狙わない?「To The Backhand」

以前にカナダの選手で「サーブだけは良いだけどね」といういわゆる良いものもっているのに勝てない選手がいました。元々ジュニアのトップで戦っていたのですが、プロになると中々結果をだすことができませんでした。

あるシーズンからスペインの著名なコーチのチームに入りました。最近YouTube観て知ったのですが、そのコーチはナダルが十代の時にモンテカルロオープンで優勝した時などもチームスタッフとしてテレビに映っていたので何かしら関係してたのでしょう。

女子ではヤンコビッチを教えていたコーチで今年全豪オープンに行った時にも会場でお会いしたの今でもWTAの選手のツアーコーチをしています。テニス界では著名なコーチです。

スペインのコーチや選手達は常にチームを作り、どの試合でもチームで練習をしています。スペインのサテライトを出場した時にはそのようなチームがいくつもありました。

そしてそのカナダの選手も、以前ではストロークなどはとても荒削りな感じであり、安定感がありませんでした。そのスペインコーチに教わるようになってからはストロークのしつこさが劇的に変わりました。

「To The Backhand」でしつこさをだす

今まではところかまわず打っていたのが、ポイントを組み立てるようになりました。具体的にどんなしつこさががあったかというと、そうです、「To The Backhand」です。

今まで気持ち良く打ってミスしてたものを、常に相手の高いところに打たせて相手が下がったら前に入るという、戦術的に打っていると分かるぐらいプレースタイルが変わっていました。

サッカーにおいて監督が替わるとスタイルが変わるのが当たり前ですが、テニスはまだそこまでコーチが変わってもコーチ色がでにくいですが、明らかに変わったと分かるぐらいしつこさがでました。

パターンを持って試合に挑んでいるっていうのがはっきり分かるプレースタイルであり、彼とそのチームはギリシャで僕自身も4週目のマスターズの準決勝で対戦しやっと勝ったのを覚えています。

自分自身肌で感じた「To The Backhand」

これだけでプレースタイルがかなり変わるのだと選手ながら強く感じたのを覚えています。

そのように僕自身肌で感じたことだったので教える立場になって感覚的なものを体系化していきたいと思っていました。

そんな体系化にしたプログラムの一つがこのTo The Backhandです。相手の嫌がるところに打ち無理をさせる。

日本では増田健太郎さんによくこのボールを打たされて序盤はバンバンエースを取っていたのに最後の最後に捕まった覚えがあります。

そんな苦い思いもあるので是非打ってもらいたいショットなのです。数球エースを取られたからといってやめてしまわないように、しつこくプレーを続けてください。

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