プロ選手のような”ギュンッ”と落ちるボールが打ちたい。皆さんもそう思っていませんか?
特別なスペックを使っているから?練習量が多いから?才能があるから?そんな事はありません。
練習量の限られたテニス愛好家の方でも充分に打てるチャンスがあります。
切り返しとは
昔はしなりとも言われており、いわゆるラケットヘッドが遅れてくることを切り返しといいます。この”ラケットヘッドが遅れてくる”というのがとても混乱を招きます。
振り遅れないの?
そう感じてしまいますよね。ラケットヘッドが遅れてくるんだから当然振り遅れしてしまうでしょう。
言葉の言い回しだけでなく、僕も当時セルジ・ブルゲラの連続写真見ててこれでどうして振り遅れないなんだろうと視覚的にも思っていました。
インパクトで返ってくることが前提
この遅れてくるラケットヘッドがインパクトの際に戻ってくること。これが前提での切り返しです。ですので切り返し意識する前のインパクトと切り返しを使った時のインパクトは変わりません。
インパクト前の時間のかかり方が変わるだけです。インパクト前ではラケットヘッドの動きがかなり大きくなります。(この大きくも誤解を招く言い方になりますがここでは省きます)
最小限で最大限の力を発揮する
どのようなメリットがあるのかというとラケットヘッドがバンバン走ってくれるので中心部である身体とその先にある腕エネルギー全部を使う必要がありません。
ゆっくり振っても最後にラケットヘッドが返ってくるので充分にボールに力が伝わります。トップスピンをもっとかけたい、重いボール打ちたい勿論そのようなメリットがありますが、何よりも最小限のエネルギーで最大限のパワーを発揮することができるので無駄なエネルギーを使わずに済むので体力の温存にも繋がるのです。
重いボールを打つにはマスト
プロの世界では重いボールを打たない選手はいません。それぐらいそのステージで戦っていくにはベースとして持っておかなければいけません。
速いボールは腕のスピードだけでも打つ事が可能です。ただボールの伸びとしては貧しいので10分も打てばすぐに慣れますが重いボールはスイートスポットも外されるのですぐに慣れることはありません。
最後に
今回は切り返しの必要性についてお伝えしました。振らなくていい。これはスイートスポットを捉えるにもオーバーパワーしないことに対してもとても重要です。
勿論時間のある時、自分のコントロール下、ゲームを支配しているときなどは持てる中での最大限振ることに対して問題ありません。
その状況で最適なスイングを選択すること。そのベースとして切り返しを使えるようにしておくことです。