僕の時代では縦のスイングと呼ばれていたウィンドミルですが、僕も戦術的に取り入れたのは本当に現役で最後ぐらいの時でした。もちろんそれまでも使ってはいましたが「意識的」に使えてはいませんでした。
スポーツのカルチャー自体がまだまだ発展途上であった時代
調子が良い時、また決まったパターンの時に自然と使っていた縦のスイングです。まだまだテニスおよびスポーツのカルチャー自体が戦術的な思考よりもまだまだフィジカル戦やハートでの勝負でありました。
今ではスポーツサイエンスに基づいたフィジカルや戦術的なインテンシティーでの戦いであるのでかなり可視化されてきたといえます。ですので戦術的に明確な使い方はこの時代ではまだなかったといった方が正しいのかもしれません。その中トッププレーヤーは意識的に使っていたのかもしれませんね。
実は当時から打とうとしていた
ただ当時僕は丸山薫さんにコーチングを受けていた時に意識的な縦のスイングを使うようにと常にアドバイスを受けていました。
両手の僕に対して縦のスイングを意識的に使うとは当時だとなかなか思い切ったアドバイスだと思います。やはり両手だと強く叩くとか後から前のスイングが主流でありました。
それでも速いボールの対応や振り遅れなどまだまだエマージェンシー的な要素で使っていました。
今では戦術的にマストなスイング
ここ数年ではナダルなど代表的なウィンドミルを中心に打つ選手がでてきました。今ではナダルだけでなく沢山のプレーヤーがプレーの中で絶対的に使うスイングです。それだけ自然と使ってるスイングなのでやはり意識的に使う練習が必要であります。
低年齢からのウィンドミル
イメージとしてボーリングのプロ選手がボールを投げるイメージしていただければわかると思うんですがやはりまっすぐ投げるよりボールがとてもまとまりやすくなります。僕たちは低年齢からこの縦のスイングウィンドミルを意識的に教えます。ボールがまとまりラリーも繋がるのです。
浅く短いボール、低いボール、速いショットに対応
この3つは主にどれも同じ打ち方になるのですが共通してるのはボールが持ち上がりやすいと言う事です。
短い、低いボールは同じスイングを外側に逃がすことによって同じスイングスピードで打つ事ができます。それによって相手は判断しずくなります。
速いボールに対しては角度を予め作ることによって、後ろから前にタイミングを合わせる必要性が最小限に抑えられるのでタイミング合わやすくなくなります。
ウィンドミルを使わない方が難しい
逆に使わないと持ち上がらないそのシチュエーションが出てきてこの状況になったら使わざるを得なくなります。
その時にウィンドミルを選択しないとどうなるかというと、良くて短いボール、でなければ持ち上がらいないのでネットしてしまう、もしくはネットしてしまうので強く打とうとしてとても大きなアウトしてしまうことになります。
最後に
ウィンドミルはまだまだ伝えきれていあにのでまだまだ続きます。皆さんも是非練習から意識的に取り入れてみてください。