試合の中で連続してポイントを奪った。数ゲームラッシュをかけられた。終盤負ける気がしなかった。そんな経験をされたことありませんか?
ラッシュをかけてポイントを連続して奪いそして一気に相手を引き離し戦意損失をさせたり、試合の主導権を握ります。いわゆるゾーンに入ったという経験のことです。この勝利の要因はたまたま訪れたわけではなく必然的にできたものです。このような状況をどのようにしたら作り出すことができるのでしょうか。
もう少し簡単な表現にします。連続してポイントを取り続けるにはどうしたらよいのでしょうか?
それは自らポイントを取りに行くオフェンスが良かっただけではゾーンには入れません。大切なのはポイントを取ることではなくポイントを落とさないこと、ディフェンス的な要因がとても大きいです。
3つのポイント取得パターン
・ポイントを取りにいく(オフェンス)
・ミスしない(ディフェンス)
・ミスさせる(ニュートラル)
自分はミスしない、相手にミスさせることがとても重要な部分を占めます。
オフェンス
どうしてもオフェンスに目がいってしまいますよね。ストライカーだけではコンスタントに試合に勝ち続けることはできません。
もちろん攻撃では自らの意思でポイントを取る事ができるメリットがあります。それは同時にミスのリスクもあるのです。攻めるなとは言いません。慎重に正しい状況で正しい選択がとても重要だということです。いずれにしてもどうもこのオフェンスだけがフューチャーされがちです。
強気で!攻めきる!ギアを上げる!
ではなく
弱気にはならず、攻め急がず、テンション上げない。
で常にいきましょう!
ディフェンス
ここから最重要事項です。上記にあげましたがサッカーで例えたストライカーだけでなくディフェンダーを配備することにより、より堅牢なプレーに近づきます。どうしても「ミスしない」というのは「ミス待ち」などとても消極的にとらえられてしまいます。
攻撃的ディフェンス、守備性攻撃型のテニスです。
もう一つテニスで忘れてはいけないのはオフェンスでなくても相手がミスしてもポイントは取ることができます。相手をどんどんミスをさせましょう。
そこに必要なのは変化で。大きな球種の変化(スピン、スライス)でもかまわないですし、相手にわからないように同じスイングの中で球種を変えていきます。
ニュートラル
もし対戦相手が気づいてなければどんどん勘違いさせましょう。
あれ今日は調子悪いなぁ? 今日はクロスの精度がわるいなぁ
と自分の調子のせいにしてしまいミスさせられているとまったく気づいていません。
トッププレイヤーの試合を観戦してて、簡単にミスをする選手に対して「なんでそうなミスするの?俺でもミスしないのに!」なんて思ったりする時ありますよね。これはミスしたくてしてるわけではなく、また技術が足りなくてミスしてるわけではありません。それは見えないところでミスさせられているのです。
また最初はミスせずにちゃんと対応をしていたのを終盤に近づくにつれてミスをしてしまう。これも調子が悪くなったのではなく、疲労が蓄積されて判断が鈍り、対応しきれなくなってしまったということです。