前回、前回の続きです。
ここではどのようにしたら手打ちにならず身体を使ってテイクバックする感覚を身に付けるのか実際の方法をご紹介していきたいと思います。
テイクバックを手で引かない、身体で引くと言葉で言われていて分かっていても実際の意識練習の中で本当にできているかも不明確であります。
その場合意識だけではなく複数の方法を用いて構造上使えないようにしてしまいます。
脇にタオルを挟む
脇部分にテニスボール、もしくはタオルでも構いません。物を挟むことによって大きな腕の動きを抑制させます。ボールやタオルが落ちてしまってはわきが開いてしまい余計に腕を使っていることです。
タオルを挟み、脇に力を入れ肘が上がりづらい感覚をつかんでみてください。スイングスポーツの他の競技でもスイングを抑制するのに用いる練習方法です。
肩甲骨を意識する
肩回り特に肩甲骨はサーブの時に意識することによって柔軟性が増し、力を発揮すると言われています。実際の効果はサーブだけではなく、どちらかというとフォアハンドにもっと利点がでてきます。
肩甲骨をまずまわすように開いてからから下に閉じます。そうするとテイクバックでは既にこの肩甲骨が閉じた状態になり腰の開きに肩がついてくるようにすると安定したフォアになり、しなりも生まれます。
そして肩の動きに肩甲骨から先にある腕(肘、手首)そしてラケットが同時についてくるよイメージでラケットを振るようにします。
シングルススティックを使い腕の動きを抑制する
この肩甲骨を開いたり閉じたりと実際に意識する方法としていくつかあるのですが、一つの方法として長いストレッチポールもしくはシングルスティックがあれば丁度良いです。なければ少し幅が狭くなってしまいますがラケットで。
シングルススティックを手ですくうように下から持ち上げて握ります。肘が下に向きそして肩甲骨も閉じる感覚がでてきます。
シングルスティックを地面と平行にして、肩と同じ高さに挙げます。そのシングルススティックは平行に左右に振ってください。
この時に大切なのは腰から身体を捻るではなく、腹筋はそのまま保ち胸部もしか背中上部から捻りを使うようにしします。
そうすることによってより肩甲骨周りを意識でき多分今までそこまで使ったことないと思うのでかなりこのストレッチされて最初は違和感が感じるかもしれません。逆に言うとそれぐらい肩周り無意識に使っていなかったことになります。
フォロースルーも大切
テイクバックでは収縮した肩甲骨回りに意識がいきますが、それだけではなく長いフォロースルーを自然と取りやすくなります。
テイクバックでは捻りの可動範囲を広げる効果を感じますが、効果はそれだけではなく、フォロースルーの時にストレッチされて長くとれるようになりこの利点は意外と大きいです。