試合の中の状況において常に攻撃ばかりできる良いことばかりではないですよね。打たれたり、走らされたり、グルグルさせられたりと色々な状況が起こりえます。
その劣勢な状況に対してそんなはずはないと思うのではなく、そうなった時にどうのような状況判断をするかあらかじめ決めておくことによって迷いが軽減されます。
迷いや、毎回の判断することによって筋力の疲労や体力を消耗するのと同じように、思考も疲労をしてしまいます。そのようになった時にどのような判断をするのかあらかじめ基準を決めておくことで思考の疲労も抑えることができます。
今回はコグニティブな状況、いわゆる劣勢な時にどのような判断をするのか、具体的な状況を例に挙げて、なぜ誤った判断をしてしまうのか?そしてどのように正しい判断するのかをお伝えしていきます。
かなりのディティールを含むので数回に分けてお伝えします。
相手のアプローチショットに対して
相手にネットを取られる状況というのは試合の中に必ずでてきます。勿論短いボールを打たないようにするなども大切ですが完全にネットを取らせない状況を作るのは不可能に近いことです。
こちらもいくつかの状況を想定して準備をしておくことです。
やってはいけないこと
無理してパッシングショット、エースを狙いにいかないようにしましょう。一つはそのポイントを落としてしまうこと。
それだけではなく相手の次のアプローチに対してフカをかけることができません。
アングルショットで足下に落とす
まず対戦相手には必ずローボレーを打たせるようにします。当たり損ないやスーパーショットのドロップなど打たれるかもしれません。続けてください。これが続くことによって徐々に相手は考え出します。
またローボレー打たされる、次は決まらないかも。
そのような思考が少しでもよぎればどのような展開になっていくでしょうか?
相手の心理を考えてみましょう。
もっと厳しいところ打たないと、もっと相手の体勢を崩さないと
より無理をして打ったり、厳しい場所に狙ったりしてきます。そうなればパッシングショットを打つ前にポイントが取れるかもしれません。
強引にアプローチにこぎ着けたり、アプローチミスに繋がったり、アプローチに気がいってしまい簡単なボレーをミスしてしまったりと。
ここに相手を陥れるために常に相手の足下にアングルショットを打てるようにしておいてください。
ディンクショットを打つ
こちらはより劣勢でほぼ体勢を崩された状態です。この状態で一発逆転を狙ってどれだけの可能性でポイントがとれるでしょうか?
でしたら最後相手にリスクを負わせて決められ終えても良いではではないですか。まず一発逆転ショットは次に繋がらないです。相手はリスクを感じずどんどん強気のアプローチをしてきます。
リスクを負わせることによって、もしかすると相手はミスしてくれるかもしれない。例え決められても次のアプローチをもっと考えさせることができるかもしれないそんな可能性も含めて最後一球かならず相手に打たせる思考を身につけてください。
最後に
ここでお伝えしたいのは最後相手に打たせたいショットです。もちろんその最後のショットをできる限り相手にリスクを負わせるショットが大切です
これは主に思考が影響してくるので常に自分がそのような状況判断ができるように練習の時から準備をしておいてください。次回に続きます。