前回の続きです。短く握った時、長く握った時の起こりえる現象などをお伝えしました。握り方でボールの質もかなり変わってくるので是非一度グリップを見直してみてはどうでしょうか。
今回は実際の握り方やその他まつわることについてお伝えしていきたいと思います。
小指一本ぐらいグリップエンドが残るぐらいが理想
今現在選手だけではなく、一般クラスの方も教えるようになり、グリップを握る長さについてもアドバイスをすることがあります。その時にお伝えしているのは指一本ぐらい入る長さで握ってくださいとお伝えしています。
それも小指ぐらいの太さが理想です。もしかすると人差し指の太さでは短いかもしれません。
短く握って良い時
はじめたての方
テニスをはじめたての方などあえてヘッドを安定させるために短く持ったりもします。その分トップスピン量も減ってしまいますが、それよりもスウィートスポットで捉えることの方が重要かと思います。
慣れてきたら徐々に長めに持ったらいいです。
バックハンドスライスを習得する時
こちらは逆に意図的に短く持たせます。特にスライスはパワーよりもコントロールを優先しないといけません。
ワンハンドに変えた時、スライスを習得する時などラケットヘッドまで意識できるように短く持たせます。
特にジュニア選手などダブルハンドの選手などいきなしシングルハンドのスライスに移行するのに難易度が高いのでステップを踏む上でも短く持ってはじめさせます。
グリップの握り方
ボーリングの指のグリップで握る
中指、薬指、親指のこの3本指で握るようにします。小指は丁度グリップエンドの盛り上がったところにくる感じです。
小指も力を入れますが丁度付け根あたりから握るので補助役な役目になるのではないかと思います。
グリップに対して垂直に握るのではなく斜めに握れるようにしてください。垂直に握るといわゆるハンマーグリップになってしまい、人差し指に力が入り過ぎてしまいます。
アングロサクソン系の方など、力負けしないぐらいの腕っ節があれば問題無いかと思いますが、一般的にはお薦めできません。ラケットは斜めに握りラケットヘッドの重さを感じれるようにしましょう。
最後に
グリップの握り方はテニスではもっと積極的に教えるべきではないかなと思います。結構それぞれの感覚で握ってしまい、そこからあまりグリップに対して指摘されるのを受け付けられなくなってしまうのではないでしょうか。
最終的にはラケットフェースがどうあるべきかなのそういう意味でもグリップの握り方はしっかりと教わりそしてフレキシブルであるべきです。