「ボールを引っ叩く」この能力のある選手がこれだけ沢山いる中で、勝つ選手、勝てない選手のこの差は何で決まるのかというのをより深く解明したいと、いつも世界の”旬”な選手を間近で観ている濱浦さんに聞きました。
もう少しその質問を詳しく書くと、以前にシュワルツマンを観てて一見このようなプレーヤーは世界にはゴロゴロいるのですが、トップ100に入れる選手は本当に数えるほど、とくにシュワルツマンはハイエスト11位にまでランキングを上げた選手、その差は何なのかと聞きました。
そのひとつの答えとして「最後きちんとボレーで終わらせられる選手」であるということでした。ネットプレイヤーではなくともやはり最後の一球をボレーで決める決められないは勝敗に左右するど大きな違いがあるのかと思いました。
良いところまで追い込んで最後ボレーミス。耳が痛い方が多いはず。その気持ち察します。僕も経験していますから。
錦織選手もネットプレイヤーとはいえませんがネットにでたら必ず仕留めますもんね。
ネットプレーのパターン
ここではネットで仕留めるパターンを挙げてみました。その後皆さんへの強化のお薦め。今現在主流なプレースタイルのあったネットプレーをお薦めしています。最後まで是非ご覧ください。
サーブ&ボレー
サービス力のある選手がこのサービス&ボレーを中心にポイントをゲットしていきます。以前のプロ選手はサーブさえあればネットにでてポイントを奪う選手が多かったですが、今ではリターン力、パッシング力も上がりサーブが良くてもネットにでない選手が殆どです。
基本ネットプレー上級者が常に選択しますがストローカーもポイント中で単調にならないために1セットで数回は入れたいです。
リターンダッシュ
これもボレーが得意な選手がサービスリターンから相手を揺さぶりセカンドサーブなどはリターンダッシュでネットを奪う戦術を駆使していました。
これもネットプレー上級者が選ぶ選択でありますが、戦術(駆け引き)としてストロークプレーヤーも持ってはおきたいです。
捨てポイントの時でもいいのでゲームの中に入れておくと相手に与える影響が変わってきます
スライスからのアプローチ
これも少しでもボールが短く(浅く)なるとスライスからアプローチ(とくにバックスライス)してボレーで勝負に出ます。言葉通りボレーで勝負に行くと書きましたがこれもネットプレーに自信がある選手が選択するポイント取得パターンです。
攻撃性だけではなくボレーでもしぶとさが必要になってきます。ボレーで振り回されてもミスしないボレーを持ち合わせることが必要です。パッシング以外でも相手のミスを誘うことができます。
こちらもボレー上級者向けになります。ストローカーは逆におびき寄せられる場合があるので、ネットにでる際にはできるだけ自らの意思でアプローチするようにしてください。
アプローチショット
アプローチショットからの展開はストロークプレイヤーでも積極的に選択していきたい戦術のひとつになります。
特に今まで見てきたサイズの小さいATP プレーヤーはこのアプローチショットがずば抜けて上手いのと何よりも見逃さない判断力がある選手が多いです。僕もこのアプローチは神経を研ぎ澄まして常に練習していました。
あらかじめ予測をしてその予測通りの返球に対してアプローチに持っていきます。この展開はストローク主体の選手は絶対的にこのセオリーを持っておかなくてはなりません。
ネットプレーヤーのようにボレーでのしつこさはそこまで必要ないので相手のパッシングショットに対して一球そしてスマッシュを打てる技術は身に付けておきたいです。
スティール
アプローチショットにとても似ているのですが、より嗅覚が要求されます。相手のオフバランスやメンタルの部分でも隙を見逃しません。
アプローチとの違いは対戦相手の心構えが変わってきます。アプローチショットは前に出てくる前提なので対戦相手もパッシングショットをするつもりでいます。
スティールは相手のオフバランスを狙ってネットを取るのでいつの間にかネットに来たと相手に思わせます。相手がバランスを崩し、返球があまそうだなと判断したらすかさずネットを取ります。
もしくは相手がトップスピンからスライスにディフェンスに切り替えた瞬間ネットを奪います。このスティールはストローカーであるならば必ず持っておきたい戦術であり爆発的なフィジカルだけでなく思考の技術、また嗅覚も必要になってきます。
最後に
いかがだったでしょうか?ネットプレーといってもいろいろなシチュエーションでのポイントの取り方があります。皆さんも自分のボレーのスキルとネットプレーのスタイルに合わせて選んでいただければと思います。
基本的なストローカーのお薦めは、基本的にはアプローチとスティールをベースにその中でリターンダッシュやサービス&ボレーを入れて揺さぶりたいですね。それぐらいのボレーのスキルは持っておきましょう。
皆さんもここから始めましょう。