テニスはどちらかというとサイドの動きの速さを注目しがちです。動きが速いというのはこの左右の動きを指すことがとても多いです。
僕が対戦してきた中でトップ100とそうでない選手の大きな違いは何かというと大きな違いが沢山ありますが、その中にかならず含まれるのが短いボールの見極めの速さです。
いわゆる前後の動きが速い。トップ100とそうでない選手、特にアマチュアプレーヤーとの差はここにあります。少しでも短いボールを打ったらすぐに前に入ってこられる。
しかも無理に入ってきてるわけではなくあたかも待っていましたと言わんばかりに短いボールをアタックしていきます。
短いボールだけに限りませんが今回は前後の動きについてお伝えしていきたい思います。
そもそも前後の動きは特殊な動き
これはテニス特有の動きでもあります。左右だけではなく前後の動き、そしてそれらはかなり攻撃力に影響してきてしまうのです。
「ヨーイドンッ」でスタートする動きの差はそこまでない
まずここを理解することが大切です。前後の動きを早くするために通常ダッシュ力を向上しようとしますが、そこまで大きな差を生みません。ないよりかはあった方が良い程度です。
ではどこでその差が生まれるのでしょうか?
予測ができていない
テニス選手でも動きがそこまで速くない選手がいます。しかしコートの中で動きが速いのです。フィジカル的に速い選手は勿論いますがそのような選手はそんな感じはうけません。
どこでその素早さをだしているかというと予測です。予測ができているので既に次の動きの準備ができているのです。その為に相手のボールに対してその都度反応するよりかも素速い動きができるのです。
情報量が足りていない
その為に動きが遅い選手。特に前後の動きが遅いという選手はフィジカルの問題ではなく、予測できる分の情報量が足りていない選手になります。
蓄積された情報がなければ判断はできない
予測とは一か八かの当たり外れみたいな感覚に陥るかたもいますがそうではありません。今までの経験値を元に一番確立の高いものを選択するようにします。
その情報も自分が対戦してきた時の情報だけではなく、今では情報を得やすい、YouTubeなどでも得た色々な動画からの情報を蓄積されたものからの判断です。
その為に試合を観るという行為はとても重要になります。他の選手がしてきたことも得られるわけですからね。
前後の動きに限らず昔は試合を食い入るように見てマネをしてました。どうやったらその選手の技術を盗めるかと考えたものです。
最後に
前後の動き。勿論フィジカル的にも必要です。よくサッカーのプロ選手とテニスをしましたが潜在的に前後の動きを身につけている選手が多いです。
サッカーという競技の特異性がテニスにも行かせているのでしょう。ただそれだけではやはり前後の動きをちゃんとこなせるわけではないので一定の情報力も得られるようにしてみて下さい。