ここ最近サービスリターンにおいてファーストサーブでもステイバックする選手が出てきています。しかもクレーコートだけではなくハードコートでも。
代表的になのはナダルですが、それ以降ティエムやメドベデブなどもかなり後ろに下がってリターンをする選手が増えています。
ナダルはウィンビルドンのグラスコートでも同じようなリターンをします。ロジャーとの対戦ではいつもヒヤヒヤさせられるぐらいロジャーのワイドサーブを見事にポジションを下げたまま打ちます。
何度もウィンドミルを優勝しているので何かしらのメリットがあるのですね。僕もセカンドサーブでステイバックは戦術的に使いますがファーストサーブはリーチも含めてとても難しく活用することはできませんでした。
だからといってビッグサーバーとの対戦で前に入りブロックやターンで打ったとしてもリターン率が上がるわけではないのどちらが最適化を検証はしてみたいですね。
ステイバックのメリット
フルスイングができることがまずメリットであり、重いボールを打つことができます。リターンはスイートスポットに当たらないと軽く落ちてからペースのないボールになってしまいます。
ステイバックでフルスイングができれば3球目で簡単に攻められるようなことはありません。
時代の背景もある
ステイバックをした選手に対してサービス&ボレーを上手く混ぜていきます。特にファーストサーブを全て足下に落とすことはとても難しいです。
ストローカーの選手が今では主流でサービス&ボレーをする選手は少なくなりました。戦術としてはボレーにでるですがやはり自分が得意でない分野で戦いたくないというのもあります。
その為にサーブ&ボレープレーヤーが少なくなってきた背景にステイバックする選手が増えてきたのも何かしら関係しているかと思います。
そして例えサービス&ボレープレーヤーがでてきたとしてもドロップボレーを多用しないといけないのでかなりタフな戦い方になるでしょう。
歴代の選手も
グランドスラムカップではグスタボ・クエルテンがピーとサンプラスのあの切れ味鋭いピートサンプラスのワイドサーブをそこからリターンエースを奪っていたのを観た時は本当に驚きました。
マッツ・ビランデルはフレンチオープン優勝するぐらいバリバリのストローカーでしたが、イバン・レンドル対策でサービス&ボレープレーヤーになり見事USオープンを優勝しました。
今ではここまで劇的に変えられる選手ででききづらいですよね。
最後に
リターンは本当に選手の特性がでます。色々と試してみるべきであり、対戦相手によってもアジャストするようにしなければいけません。
いつでも誰とでもどのポイントでも同じポジションでリターンすることはあまりリターン力がつかないのではないかと思います。