このエントリーは以前に投稿した複数の「サーブのトスについて」のまとめです。アップデートも含めます。
サーブのトスについて。ほんのちょっと自分の頭の上に上げればいいだけなのになんでこんな難しのですかね?
簡単そうで簡単ではないのがサーブのトスです。
今回はサーブのトスについてある程度定義付けおよび決まり事をしていきたいと思います。今回は前後左右にフォーカスを当てたいと思います。
幸いなことに僕はトスで悩んだことはありませんが、サービスそのものよりも意外とトスで悩む方達が多いです。
しかもトスが崩れると虫歯と一緒で、自然治癒はできません。その為にプレー中に修正して良くなることはありません。根本治療以外は良くなる手段はありません。
それら問題点や修正の仕方について取り上げていきたいと思います。
どれくらい前に上げればいいの?
前後(前・ネットー後ろ・バックフェンス)でいうと前気味なのは皆さんもある程度おわかり頂けるかと思います。
ベースラインより後ろに上げる選手は比較的に少ないです。ビギナーの方には多いですがそこまでサーブで悩まないかと思います。
逆に色々考え出すとかなり前方にトスを上げる方がいます。ネットのできるだけ近くで打った方がボールを叩ける、相手が反応しずらいそんな理由でしょうか。
理想はベースラインから3球〜5球ぐらいに落ちるぐらいのトスをあげるといいですね。サービス&ボレープレーヤーの方はもう少し前になります。
どれくらい高く上げればいいの?
こちらも高く上げればそれだけ高いところで打つ事ができると思われがちです。その前にタイミングがあわせずらくまとまりません。
また高くジャンプしたぶん高いところで打てると思いがちですが、それで10本サービスエースもしくはフリーポイントが増えたと言うならば採用するべきですが、まずそこまで変わることはないでしょう。
またそれ以上に体力の無駄使いになってしまいます。自分の一番高い打点よりもボール3〜5球分高く上げればタイミング良く打てるのでリズム良いサーブになります。リズムをつかめるとサーブのトスも安定してきます。
どれくらい横に上げるの?
左右どちらかのサイドフェンスに向かってトスをするとして、ネット前方向いて右か左とすると、サーブは横向いて構えるので身体正面側か背中側に投げるかです。右選手で右側に上げるとスライスがかかりやすくなります。
反対に左側(背中方面)に上げるとスピンサーブが打ちやすくなります。
これはタイプに寄りますがファーストサーブは両サイドあまり極端になりすぎない方が良いでしょう。セカンドはタイプによって変わりますが、スピンをベースにしたい場合は背中方面、スライスをベースにしたい方は少し右側に上げます。
僕は左利きとしては致命的なのですが少し背中側に上げます。スピン系のサーブなのです。
スローしない(投げない)置きにいく
イップス気味になってしまう方で多いのがボール(トス)を投げてしまう方です。投げるという感覚はどうしてもリストを使ってしまいます。トスの際にリストを使ってしまうとまとまりません。
以前にとんねるずの番組で野茂選手が出演した際に的当てゲームなるものをやりました。通常のピッチングのように距離があるわけではなくまた時間制限の中で投げないいといけないのでただスナップだけで投げていました。
そのスナップはとてもしなやかでしたがリストだけで投げる野茂選手のボールは全くバラバラになってしまいいつもの精度の高いピッチングのようにはいきませんでした。
トスも同じで小手先で投げて上手くいく時は良いのですがやはり緊張した場面などで同じ事を繰り返せるように再現性を高めなければなりません。
手先に神経を集中させない
リストを使わないなどテクニックの要素も重要ですがやはり小手先に意識がいかないように大切なのは身体全体でトスをすることです。
どうしても腕で、もっと手先の方に意識がいってしまいリストをフォーカスしすぎてしまいまとまらなくなってしまいます。
身体全体で動きの中の一環として練習の時から取り組んでおくと緊張した場面でも同じようにトスを上げることができます。
意外と考えない方がいいかも
余談ですが、アメリカのカレッジテニスなど観てるとサーブは本当に気兼ねなく高いところから引っ叩く簡単なことなのかなと思うときもあります。
これはある程度サイズのある選手になりますが、トスは上からボールを引っ叩く手段、イヤ、サーブって2回連続して高いところから打って打ってもいいんでしょ。1回失敗していいんだ的な感覚で打っているかのごとく羨ましいです。
そんな悩みなどまずないだろうなと思うぐらい毎回同じように打つので究極サーブは考えすぎてはいけないのかもしれません。
最後に
今回は基本中の基本であるトスをどこに上げるかについて取り組みました。基本中の基本、簡単に見えてそうではない。一番リズムを崩すのもトスです。
ポイントのスタートをスムーズに運ぶためにもやはりサーブ、その中でもトスを問題無く完了していきたいですよね。